カスタマーレビュー・アーカイヴ
美少女戦士セーラームーンR [DVD]
バラの秘密
この作品は短編も含めて5作あるセーラームーンの劇場版の中、間違いなく
最高傑作です。
当時あまりにも感動したのでメディアブックス(セル画をもとに本にしたもの)
まで購入しました。今でも大事に取っています。
その本にはメイキングが紹介されていてとても興味深いです。
さて、本題の映画についてですが、まず監督が幾原邦彦さんであること。
アニメシリーズ中、鍵となるエピソード(第46話:TVシリーズ最終話など)は
ほとんどこの方が演出を担当しています。
笑いの要素も残しつつシリアスに物語を展開させるのが実にうまい方です。
この映画では「花」が重要なキーワードとなります。タキシード仮面がなぜ
セーラー戦士がピンチの時バラを投げるのかという謎も明かされます。
全編を通して妖しくも美しく舞う花。
まさに花で始まり、花で終わるといった感じ。
その花は敵(と一言では言い表し難いが)フィオレにとっても、セーラー戦士たち
にとっても絆の証なのです。
人間描写がとてもうまく、本当に優れた作品です。音楽も最高にいい!
子供向けの作品だと思って観ると(いい意味で)期待を裏切られます。
「劇場版セーラームーンR」に託された想い。
TV版のアニメ「美少女戦士セーラームーン」のクライマックスで月野うさぎ役の
声優さん(三石琴乃さん)が盲腸で緊急入院し、 後にちびうさの声を担当すること
になる声優さん(荒木香恵さん)が代理をつとめました。
ラスト2話で荒木さんは頑張っているのは伝わりましたが、いちファンとしては
消化不良感が残りました。
無印セーラームーンが人気が高かったので放送は継続され、「美少女戦士セーラー
ムーンR」がはじまりました。
原作に追い付かないよう最初の13話はアニメオリジナルの「魔界樹」編が放映
されましたが、正直、出来は微妙でした。
敵役のエイル(CV:緑川光さん)とアン(CV:冬馬由美さん)の魅力を十分に
引き出せなかった消化不良感が残りました。
以上のような前提を踏まえて本作「劇場版美少女戦士セーラームーンR」は製作
されました。クリアすべきハードルは3つ。
ひとつ。三石さんのセーラームーンでTV版のラストを超える見せ場を作る。
ふたつ。敵役フィオレ(CV:緑川光さん)&キセニアン(CV:冬馬由美さん)の
魅力を十分に引き出す。
みっつ。アニメ版「セーラームーン」の隠れた主題「なぜセーラームーンが、月野
うさぎが主人公なのか」の問いに1つの回答を示すこと。
この映画は3つのハードルをクリアし、幻の銀水晶のごとく美しい結晶のような作品
となりました。
映画の主題歌が「Moon Revenge」というタイトルなのは決して偶然では有りません。
この映画は見事リベンジを果たした…そう思います。
セーラームーン・シリーズの最高峰。
少女たちには抗うことのできない運命と孤独が用意されていた。
彼女たちは人間は孤独で悲しい存在なのであると理解しており、なおかつそれに
立ち向かうことを決意する。
セーラームーンという存在は孤独と戦っていた少女たちを癒し、かけがえのない
仲間と勇気をもたらした。
敵も同様に癒しがたい孤独を抱えているというのがミソ。
敵の男が否定する(実は求めている)人間の絆こそが少女たちの守りたいものなのだ。
少女たちの力は結集し奇跡を呼ぶ。
作画に「エヴァンゲリオン」の長谷川眞也、監督は「少女革命ウテナ」の幾原邦彦。
作画も演出もシリーズ最高の出来であると断言できる。
エンディング曲「ムーン・リベンジ」も名曲なので感動が大きかった。
DVDの画質はTV版とは比べ物にならないくらい良いので安心してください。
可能な限り無防備な心で観てください
先日、実に数年ぶりに観ました。
やはり時代を感じるなぁ・・・と思っていましたが、クライマックスはもう目が
離せなくなっていました。
溢れそうになる涙をこらえる仕草を子供に悟られないよう、少々不自然なタイ
ミングでトイレに立ってみたり。
思えば僕がセーラームーンにハマったきっかけはこの作品でした。
インターネットの夜明けが訪れる少し前。パソコン通信で知り合った人に勧められ、
社交儀礼的な意味合いと ちょっとした好奇心。
どうせなら短い時間で完結する劇場版を・・・と選んだのがこれ。
ほとんど期待していない人間にあのクライマックスは強烈すぎます。
たまたま一人で観ていたのをいいことに、いい大人がセーラームーンで大泣き
ですよw
その後すっかりセーラームーンにハマってしまい、シリーズ作品全てを観てしまい
ました。
セーラームーンはいろいろとツッコミどころの多い設定てんこもりな作品なのですが、
本当に熱意を持ったスタッフが懸命に作ったものはそんなネガな部分などやすやすと
振り切るほどのパワーがあるということを 証明するいい例でしょう。
もし今、あなたが何かのきっかけでセーラームーンを観ることになっているのならば
・・・
期待せず、この劇場版を選んでください。
泣けます
小さい頃、この作品を映画館で観たのですが、正直幼すぎて全く意味がわかりません
でした。
キスシーンには子どもながらに恥じらい、目を伏せてあせあせとみていました。
しかし、大人になって改めて見たとき、子どもの頃とは違った所感を持ちました。
セリフのひとつひとつに込められた想いを理解することができました。
10年以上経っても魅了するこの作品に驚きを隠せません。
この作品が最高傑作だと私は思います。
エヴァの庵野監督が何度も映画館に足を運び、シンジ役の声優を決意した作品です。
是非、大人のあなたに見ていただきたいです。
子供向けだから見ない、と言うあなたへ
『セーラームーンなんてお子様向け、連携プレイで敵を倒しておしまいでしょ』
なんて思ってると痛い目を見ます(笑)
前半のアクションも動きが早く、子供のように『セーラー戦士どうなっちゃうんだ!?』
とのめり込んでしまいました。
私は普段映画などで感動したり、見入ることは少ないのですが、最後は思わずじーん
ときてしまいました。
セーラームーンは古いとか、子供向けだからと敬遠することなく、たくさんの人に
見てもらいたい作品です。
何年たっても色あせない超名作
子供のころ、何回もレンタルしてよく見てました。
今いろいろなことがわかるようになって、改めて見てみましたが、やはり最高です。
子供のころなぜハマっていたかがよくわかりました。
今のアニメと比べてもこっちの方が数段上ですね。
10年以上たっても色あせない、永遠の名作ですね。
自信を持っておすすめします。
最高!!
もー大好きなセーラームーン☆そのなかでもこの映画が大好きです!
「もー誰もひとりにしない!」のとこなんか感動です(:_;)
音楽もすごい合ってて最高!
セーラームーン好きな方々はぜひ!
めちゃ感動!!
私はテレビ見たりしてても 泣いたりしないんですがこの作品は、結構泣けます。
今からでも観てください
少女趣味なわたしですが、セーラームーンはあまりにも女の子臭くて、リアルタイム
ではまったく見ませんでした。
今日に至って、あれだけの社会現象になったのだから一編くらい見ておいたほうが
と思って手にしたのがこの、劇場一作目です。
結果は・・・泣いてしまいました。
誰もがキセニアンに操られるフィオレのようなかたくなな心を持っています。
そしてまた人間を信頼して生きてゆくセーラー戦士たちの心も持っています。
人間の生活とはその二つの心の葛藤だといってもいいでしょう。
それは人間の心のとても根源的なことなので、普段は口に出すことはとても難しい
ことです。忘れてしまっているかもしれません。
その心の中の葛藤を、敵味方含めてキャラクター同士の友情と戦いとして見せてくれ
たのがこの作品です。
自分の心のさまざまなありようが登場人物たちに映し出されます。誰もがそれを感じ
るでしょう。
大人向けの作品ではできないことだったかもしれません。
華麗なセーラー戦士たちのアクションに深いメッセージがこめられた傑作アニメ映画
です。
今まで知らなかったのが本当に残念です。
「心の弱い人間に取り付いて、憎しみを呼び起こす」身につまされる言葉です。
「もう誰も独りにはしない」これほど優しい言葉があるでしょうか。
劇場版美少女戦士セーラームーンRは決して子供向けではない。
この作品は、決して子供向けではなくすべての世代で受け入れられます。
もしも、くだらないと決め付けるなら、ぜひごらんになってみてください。
この作品は、感動できること間違いありません。
作品の中での登場キャラクター1人、1人がとてもかっこいいですよ。
この作品は、友情の尊さ、大切さ、すばらしさを教えてくれます。
また同時収録のメイクアップ!セーラー戦士では、うさぎちゃん、亜美ちゃん、
レイちゃん、まこちゃん、美奈子ちゃんたちが、どのようにしてセーラー戦士に
なったのかがわかります。
もう、誰もひとりにしない
今更ですが、この作品は最高です。
テンポがよく、さくさく進みますし音楽(特にED曲)も上質。
フィオレという孤独な存在を通して、セーラー戦士たちや衛もまた、孤独だったと
いうエピソードが描かれています。
二つの母性の相克。ホントは大人向けの隠れた名作。
これって、本当は大人にならないとわからない象徴性寓意の塊の、隠れた名作です。
まだ現役商品なんですね。安心しました。BGMもステレオになってるし。
事故で両親を失った衛の心が生み出した「見捨てられ体験」がフィオレという分身を
召喚したとも受けとれる。
フィオレに取り憑いたキセニアンは悪しき母性の象徴、それに対して・・・という
あたりは本編を見てのお楽しみ。
これほど終盤に向けて怒涛のように盛り上げる作品は滅多にないでしょう。
私はこの作品について精神分析的対象関係論の観点から学会発表までして、論文も
書きました。
http://homepage3.nifty.com/asega/sailor-index.htm
私にとって、この「劇場版セラムンR」は、エヴァンゲリオンの深層心理―「自己と
いう迷宮」を執筆させた「エヴァ」に向けての重要な寄港地です。
素晴らしいリメイク
皆さんの評価が高い理由が購入してみてわかりました。
セーラームーン無印&Rの要所やキャラクターがうまく盛り込まれていて素敵な
リメイク作品に仕上がっています。
個人的には地場衛の過去やうさぎと衛の会話など、テレビシリーズには描かれて
いない登場人物の心理描写が、この作品では見ることができて、ほぉーっと感嘆
しました!!
ただ、小さいころの衛の病室にうさぎを出したのは年齢差的にどうなんだろう?
と脚本に疑問を抱きました。
欲を言えば一時間ではなく、もっと長尺で作ってほしかったです。
泣けます
小さい時映画館で見た記憶があります。
セーラームーンが銀水晶がわれるシーンがあります。
号泣しました。感動する映画です。ぜひ見てください。
妖魔が気持ち悪いですね。
アニメ映画としては出色の出来なことは間違いない
にしても、最高傑作であるとか、前人未到の領域とか、褒め倒すことは出来ない。
シナリオはシンプルなもので、白黒時代の映画でも、もう少し複雑だ。
アクションは確かに美しく画像の乱れも少ないが、OVAや劇場版でこの程度の
クオリティのものが他に存在しないわけではない。
最後のシーンも結局、お涙頂戴のお子様向け定型に収めてしまうわけで、新しい
ものが存在するわけではない。
と、これだけ悪口を言っておいたから、そろそろ褒めてもいいだろう。
間違いなく、傑作。アニメ好きならもちろん、そうでなくても、一見の価値あり。
子供にせがまれてとかいいわけして見てしまうのが吉。
きれいな絵、よく動くアクション、テンポのいいストーリー展開(60分でここまで
凝縮された邦画が現代に果たしてあるのだろうか?)
難解なところが少しも無く、きわめてシンプルなストーリー、にもかかわらず、引き
込まれてしまうのは、悪役フィオレの魅力(?)に尽きる。
実質の主人公というか、少なくとも、ドラマの主役は、フィオレのほうであることは
間違いない。
孤独と疎外感からわずかな友人にすがりつき、空気を読めずに、周りの迷惑になるこ
とを、自分がしてやりたいから(完全に善意から)してしまう。
そのおろかな行動は、「百万本の薔薇(加藤登紀子)」の貧しい絵描きのようだ。
この歌が好きで、映画館で見た当時、学校で孤立していた自分としては、悪役が他人
と思えなかった。
だから、悪役「も」救われるラストシーンで涙をおもいっきし流してしまい、周りの
子供たちから、おかしなものを見る目で見られました。今でも、見るたびに泣きます。
孤独と疎外感に悩む若者が主人公という意味では、「タクシードライバー」の裏返し
といってもいいのかもしれない。
その回答が「女にすがれ」だ、と解釈してしまうと、ちょっと、頭が痛くなるが。
END