テレビジョンの普及がまだ400万台以下の時代の庶民の娯楽の主役だった映画。
これといったストーリー展開の妙味とかはなく、たまの休日をのんびり過ごすと 
いう趣の青春謳歌作品というところだろうか。               
現代では、この内容ではお客さんの足を映画館に向けさせることは不可能だろう。
古き良き(?)時代の息抜き的娯楽作品であり、名画というべきものではない。 
この脳天気な明るさを楽しむべきでしょう。                 
ザ・ピーナッツは初めての映画出演。初々しい若さが弾けそうです。可愛い!! 
持ち歌を唄うのではなく、民謡や教科書に出て来る唱歌をジャズで歌っています。
それがまた、いいんだなあ! ジャズシンガー=ザ・ピーナッツの原点かしら? 

当時のロカビリー歌手総動員で少年院を舞台に繰り広げられるハチャメチャな喜劇。
作品としては大して面白いものではありませんが、文化遺産としては貴重でしょう。
坂本九や森山加代子もちょっとだけ登場する。今、見ればかなり豪華な顔ぶれです。
ザ・ピーナッツの認知度は映画人の間ではまだ低かったらしく「ザ・ピーナツ」と
紹介されております。伊藤エミ、伊藤ユミという表記はありません。       
ザ・ピーナッツはストーリーには殆ど関係がなく、のど自慢コンテストのゲストで
アトラクションのシーンにだけ登場します。 
                 

1959年(昭和34年)8月4日公開。 上映時間=67分。 モノクロ作品。

もしザ・ピーナッツが出ていなくても結構楽しめるテンポの良い映画です。  
後年、モスラで共演したフランキー境さんですが、モスラでは実際には合成なので
掛け合いの演技はなかったそうですが、こちらの映画では文字通りの共演です。
ザ・ピーナッツは、ほんの僅かの登場ですが、この映画の雰囲気と調和して物語の
一翼を担っている感じがします。                     
まさに人気絶頂のフランキー境さんの達者な演技とドラマーでもある音楽的なカンの
良さが如何なく発揮されており、ザ・ピーナッツのちゃっきり節の合いの手は絶妙。
これはゼニの取れる映画だと思いました。                 
最後は死ぬお話になるのが一般的な「森の石松」ですが、さて、どうなるのか……。

1959年(昭和34年)公開。 上映時間=98分。

大衆娯楽小説、サラリーマン小説、ユーモア小説、そういったジャンルの大家である
源氏鶏太の読売新聞連載を映画化したのが、この「実は熟したり」であるが、映画化
された源氏鶏太作品は80本ほどあるそうなので極めてありふれた映画ではあります。
映画のストーリー展開や映像の出来映えなどではなく見どころは当時の市街地ロケや
中流家庭の生活などがふんだんにあるので、そういう視点で見ると面白いと思います。
画質や色調は大変に綺麗です。放送時の高画質化がされているのかご提供頂いた方の
処理が上手いのか、私には詳しくわかりませんが、とても美しいと感じました。  

昭和34年9月17日公開。 上映時間=101分

小鳩のようなその胸にそっと呼びかわす純情娘の二重奏!
ザ・ピーナッツの可憐なデュエットに乗せて贈る明朗歌謡篇!!

幼い頃離れ離れになった可憐なふたごの姉妹が再会し、デュエット・コンビとして
華々しく世に出ていく。この映画はこの姉妹の姿を涙とユーモアのうちに描くもので、
最近人気絶頂のザ・ピーナッツのヒット曲を映画化する明朗歌謡篇である。    
キャストは、ふたごの姉妹にザ・ピーナッツの伊藤エミ、伊藤ユミ姉妹が初めて本格
的映画出演をするほか、岡田真澄、白木マリ、掘恭子、相馬千恵子が顔を合わせ、 
さらにロカビリー歌手の雄平尾昌晃を加える多彩なメンバーである。
(日活、宣伝コピーより)

昭和34年11月3日公開。 上映時間=51分(実測)

爆笑水戸黄門漫遊記

(日活)

万年太郎

(東映)

地獄の風車

(東映)

女は抵抗する

(大映)

高城高の『淋しい草原』を、佐治乾が脚色し、「七つの弾丸」の村山新治が
監督したもので北海道の小漁港を舞台にしたサスペンス・ドラマ。
「俺から行くぞ」の三村明が撮影した。(goo映画解説より)

ザ・ピーナッツは事件を目撃した双生児の演歌歌手(俗にいう流し歌手)の役です。
北海道が舞台であり、この役所なら、こまどり姉妹こそぴったりという感じですが、
この時点ではまだ並木姉妹であり、無名に近い存在だったので、ザ・ピーナッツが
演じているのでしょう。あと1年後なら、こまどり姉妹が最適役でしょうね。
ちなみに1曲歌って、千円のチップを頂いてますが、当時としては大変な高額です。

続・番頭はんと丁稚どん

(松竹)

お夏捕物帖第二話/通り魔

(松竹)

唄祭ロマンス道中

(東宝)

情熱の花

(日活)

腰抜け女兵騒動

(東宝)

続々番頭はんと丁稚どん

(松竹)

飛び出した女大名

(大映)

クレージーの花嫁と7人の仲間

(松竹)

私と私

(東宝)

夢で逢いましょ

(東宝)

うちら祇園の舞妓はん

(東宝)

モスラ対ゴジラ

(東宝)

三大怪獣地球最大の決戦

(東宝)

 大冒険

(東宝)

クレージー黄金作戦

(東宝)

クレージーメキシコ大作戦

(東宝)